2005-01-01から1年間の記事一覧

2005 ADC展

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http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2005/g8_0507.html先日たまたま、2005年度のADC展を見る機会があった。例年に比べると、質が高い印象を受けたのは、デザインと広告のバランスが取れているからだろう。それを象徴してか、今年はサントリーの伊右衛門…

2003 ADC展

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1952年に結成され現在86名の会員を擁する、東京アートディレクターズクラブ。『ADC年鑑』の出版に先立って、例年ADC展が開催されている。この展覧会を見れば、消費社会にひそむ嘘と病理が走馬灯のごとく理解できる。崇高さと消費を結び付ける嘘(無印…

東京メトロ、走行中に扉開く

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050816STXKC048316082005.html午前8時17分頃ということは、満員電車であった可能性が高い。 窓際には乗らないこと。以前大澤真幸が、社会史が阪神大震災などの偶発事故を内面化してしまい、まるで偶然起きた事故が必…

ANDY WARHOL,HIS WORKS,IDEA&PROCESS展

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アンディ・ウォ−ホルの故郷、米国のピッツバーグにあるアンディ・ウォ−ホルミュージアムのコレクションで構成される回顧展が開かれている。(コーディネーター 河内タカ、アートディレクション グルーヴィジョンズ)ウォ−ホル作品のベースとなるポラロイド写…

ゴダールの新作、『アワーミュージック』

ゴダールの新作、『アワーミュージック』は切り返しショットを通して、ユダヤとイスラムの非対称性を明確にし、対立の構図を浮き彫りにするような映画だそうだ。ゴダールは、昔とった態度を変化させて、パゾリーニの映画を再評価しているようだが、それはこ…

イスラエル、ガザ撤退開始

イスラエルの同地からの撤退は、67年の第3次中東戦争での占領以来38年ぶり。 国際社会は、パレスチナの穏健派、アッバス議長を支持。http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt15/20050815SSXKB001315082005.html

田中一光回顧展

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突然の急逝が惜しまれる田中一光の大規模な回顧展が、東京都現代美術館で開催された。アートの枠組みが急速に再編される現在、グラフィックデザインも徐々に同時代美術の流れに接木されつつあるようだ。500点にものぼる展示作品を一望すると、初期の秀作…

エルミタージュ幻想

浮遊するキャメラは絶えず世界を写す。一切の中断や選り好みもなく、案内役の男に誘われるがままにエルミタージュ館内をうろつき回る。そこで体感したものは、ちょっとした仕掛けで崩れ去る主体の脆弱さだった。90分ワンカットという触れ込み通り、キャメ…

ダニエル・リベスキンド展

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巨大な空間内に、真っ白な建築が姿を現す。壁面や床には黒一色で記号が張り 巡らされている。そこに、ある時は虐殺されたユダヤ人の名前の、またある時は シェーンベルグの未完のオペラの痕跡をたどって行くと、いつしか身体全体が、 抽象化され、音楽にまで…

小泉自民党の破壊的戦略

小泉が郵政民営化法案に反対票を投じた勢力に、公認外しの強行手段を講じている。小泉の強さとこれまでの政治家との違いは、自民党を絶対視しない点にある。組織を守ることで自己が破壊され、組織を破壊することで自己が保存される、というパラドックス。 民…

個展にて

一瞬のインパクトや、わかりやすい個性を求める声相次ぐ。来日したグリーンバーグが、ピカソもマティスもない日本に、モダニズムが起こり得るはずがないと発言したことが脳裏に浮かぶ。 先日偶然に展覧会を拝見した方から、達筆な残暑見舞いを兼ねた礼状届く…

郵政民営化法案否決

郵政民営化法案が参院で否決された。小泉・竹中コンビの進める郵貯の外資への売り渡しを、反対派が自身の政治生命を賭けて死守した形となった。アメリカには国家戦略というものがあり、日本にはそれがない。アメリカは国家戦略を理念のレベルで押し進め、日…

洗練はアートの死

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フィンランド出身の実力派女性アーティスト、エイヤ=リーサ・アハティラ(1959-)の日本初個展(2000年第一回ヴィンセント賞受賞)。中世のトリプティクを思わせる、精密に設計された3つのスクリーンに、映画の制作手法(台本、カット割り、キャメ…

ルーレット上で回される「国民の権利」

法務省は、不起訴になった刑事事件の供述調書を開示する方針を固め、全国の検察庁に通知した。犯罪被害者の要求に配慮して、開示を決定した模様だが、これにより、今後個人のプライバシーは重大なダメージを与えられることになるだろう。 これまで国民は、裁…