2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ロバート・ライマンと技術の問題

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空間がア・プリオリに与えられるとするなら、一見、絵画空間を排除するかのように、イメージを縮減された平面が、いかに物的な実在性のみを追求しようとも、イリュージョンは別の仕方によって不可避的に発生してしまうだろう。これらは、ポスト・ペインタリ…

ルイザ・ランブリ展

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ギャラリー小柳でルイザ・ランブリ展。ゆったりと間隔をおいて、静謐な印象の作品が並んでいる。白壁に空いた六角形の窓や、扉や隣の部屋など、別の空間の入口が映し込まれた大きな鏡が設えられた室内、縦横に並んだ複数の扉をランダムに開け、内側に差し込…

展示の予定

12月の18日から27日まで、すどう美術館にて、「TITEN」というグループ展に参加します。また、来年4月17日から22日まで、大分市アートプラザにて、「零のゼロ」という展覧会に出品します。

カメラになった男 写真家 中平卓馬

シネマアートン下北沢で、「カメラになった男 写真家 中平卓馬」*1を観る。この映画は、アルコール中毒で記憶を失った後、実家のある横浜に生き、毎日写真を撮り続ける中平を記録したものである。病状はすでに回復の一途にあり、昔の写真や友人、新しく刊行…

PUNCTUM TIMES 第2号

PUNCTUM TIMESの第2号が発行されました。前回に引き続き、「アートと資本主義」という題で拙文を寄稿しています。今回は主に、美術作品の価値の形態について論じました。ギャラリーをはじめ、青山ブックセンターなどで配付しておりますので、御興味のある方…

さてヤハウェ神が言われるのに、「ご覧、人はわれわれの一人と同じように善も悪も知るようになった。今度は手を伸ばして生命の樹から取って食べて、永久に生きるようになるかもしれない」。ヤハウェ神は彼をエデンの園から追い出した。こうして人は自分が取…

教えること・学ぶこと

先日ある場所で、道理のわからない子供に対して、理屈で道理を教えることができるか、という話題になった。善悪を含めた価値判断には、ある判断に対して、比較することのできる別の判断基準を示すことが必要であり、且つその両者を俯瞰して見ることができな…