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ギャラリー・フェイス トゥ フェイス10周年記念展

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下記の展覧会に出品します。 数年来続けてきたドローイングの、新たな展開となっています。 ご高覧頂ければ幸いです。ギャラリー・フェイス トゥ フェイス10周年記念展 2018.5.18 Fri〜5.27Sun13:00〜20:00最終日は19:00まで5/22火曜日休廊【会場】ギャラリ…

浜田知明

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町田市立国際版画美術館で浜田知明展を観る。反重力という諷刺劇が、版画というミクロコスモスのなかで、無限に展開される。版画家でありながら、テクニックに溺れない稀有な作家。対象の認識は限りなくリアルでありながら、支持体を前にした時の躓きが版上…

荒木経惟・KaoRi

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モデルに対しては私写真だから契約関係に無いと言って対価を渡さず、写真家自身は外部から商業的な対価を得ている。 古典的な搾取の構造を、アーティストであるという一点において免罪可能と考え、同時に男ー女、写真家ーモデルという固定された力関係を誇示…

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TABULAEで辻可愛「ちるちり」を観る。形態同士のフラジャイルなシンタックスがテーマとなっているように感じた。複数のべニヤ板が連結されたタブローは、それぞれのピースの組替え可能性が担保されつつ、絵具が支持体へと浸透し、形態の輪郭が曖昧になること…

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Facebookページを作成しました。 主に、作品の写真を掲載してゆきます。https://www.facebook.com/Ueda1975/

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出光美術館「時代を映す仮名のかたち-国宝手鑑『見努世友』と古筆の名品」展阿曾美術 「池田巖」展 三松幸雄×高橋悠治「道という――音楽、そして」(銀座哲学レクチャー) 「道亙亡名」(道は 亙〔つね〕に 名 亡し) 郭店楚簡『老子』道があればそれはすでに…

BATTLEFIELD『マハーバーラタ』より-戦い終わった戦場で-

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新国立劇場で、ピーター・ブルック演出のBATTLEFIELD『マハーバーラタ』より-戦い終わった戦場で-を観た。 戦争、殺戮、贖罪、生命の円環。 基底音たる太鼓の響き(時間の表象であると共に目前に広がるガンガの流れが彷彿として浮かび上がる)と役者の身体・…

ミホミュージアム訪問―バーネット・ニューマン 特異点としての《十字架の道行き》

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画家の永瀬恭一さんと、芸術学の三松幸雄さんと共に、MIHO MUSEUMで行われた「バーネット・ニューマン 十字架の道行」展についての対話を収録しました。 詳細については、下記ブログの記事をご参照ください。http://d.hatena.ne.jp/eyck/20150821

若冲と蕪村

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サントリー美術館の「若冲と蕪村」は、見ごたえのある展覧会だった。 特に蕪村は、遅れてきた者として、中国文人画への憧れ、俳聖への憧れから出立し、独自に詩書画三絶を極めるに至っており、素晴らしい。 実は、蕪村も若冲に劣らず上手い描き手だが、過度…

デ・クーニング

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ブリヂストン美術館のデ・クーニング展。 絵は平板で面白くなかったが、一点だけ出品されていた彫刻が面白かった。 彫刻のエスキースとしての油絵という観方であれば納得できそうだ。常設室に展示されていた、ポロックやアレシンスキーなどは面白かった(こ…

狩野永徳

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展覧会最終日に、日本国宝展を観に出掛けた。 見ごたえのあるものが多かったが、特に永徳の「琴棋書画図」(聚光院)に圧倒された。 永徳は、中国絵画における「気」の思想を自家薬籠中のものとしつつ、独自の領域にまで高めた、日本絵画史上唯一の存在かも…

ジオ・ポンティ

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LIXILギャラリーのジオ・ポンティ展が面白かった。建築の表面に着目することで、建築を物質の積層から開放し、ファサードに2次元的な操作性を与えている。「窓のない墓=死」に対して、窓のある建築を生の象徴と見る考え方も興味深い。ポンティの窓を巡る思…

ターナー展 東京都美術館

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ターナーは、幼い頃より描写力に優れていた。その正確なデッサン力は、初期の教会内部を描いた鉛筆画に現れており、その運筆は、対象を描くための必要にして十分な運動量をしか持たない。そこには、まるで機械が描いたかのように、全く無駄な線が見られない…

The Armory Show at 100

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1913年から丁度100年後の今年、アーモリーショーを回顧する展覧会がニューヨークで開かれている模様。この展覧会は、開催当時アメリカの人々に衝撃を与え、ここからアメリカのモダンアートが本格的に始まったと言っても過言ではない。アメリカのように歴史の…

【組立-転回】対話を更新

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「組立」で行っている、永瀬恭一さんとの対話が更新されました。 「ルネサンスの問題・レオナルドとラファエロ」(前編・後編)http://kumitate.org/dialog/dialog17.html 同時に過去に発表した二つの論考「アートと資本主義」(2006-2007)と「芸術の価値形…

頂いたご感想 2

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頂いたご感想

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組立-対話

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木村荘八についての対話が公開されています。 「大正モダンの問題・木村荘八展について」 http://kumitate.org/永瀬恭一さんが、コンテクストをブログにまとめていらっしゃいますのでご参照ください。http://d.hatena.ne.jp/eyck/20130605

組立-対話「再戦・ベーコン展について(古谷利裕さんを迎えて)」

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古谷利裕さんを迎えて、フランシス・ベーコンについて再度対話を行いました。http://kumitate.org/dialog/dialog13.html 三人で話すことになった経緯については、永瀬恭一さんのブログに詳細が記録されていますのでご参照ください。http://d.hatena.ne.jp/ey…

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川村記念美術館での中西夏之展は、松濤美術館での個展の時よりも作品の弛緩がより目立っていた。今では、90年代の終わり頃に開催された現代美術館での個展がひとつのピークだったという見方をしている。かつては、弓型のサインカーブを孕んだ垂直軸が作品…

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多忙のため行けていなかったが、終了間際の「セザンヌ パリとプロヴァンス」展と「レオナルド・ダヴィンチ 美の理想」展を一挙に観た。セザンヌ展は、出品作品数の多さに加えて、パリとプロヴァンスを往復するセザンヌというコンセプトが利いていた。鈍色に…

重力に依存し、プレートの速度に依存し、気象条件に依存していたにも関わらず、自らが自律し得るという根拠無き傲慢こそが原発事故を引き起こした。同様の傲慢は、様々な場所で確認することができる。 国立新美術館でワシントン・ナショナル・ギャラリー展。…

アルブレヒト・デューラー版画・素描展(国立西洋美術館)

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多くの質の高いプリントが並んでおり、壮観である。通して観ると、デューラー自身が、作品ごとに異なる芸術的質を使い分け、描き分けていることが見えてきて、興味深い。「聖母伝」や、各種の「受難伝」など、多くの出版によって、比較的広範囲に頒布するこ…

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現代工芸への視点・茶事をめぐって(近代美術館工芸館) 池田巖氏の作品を観る。小さな茶器がひとつ置いてあるだけで、空間全体を支配する。大変に優れている。 岡崎和郎展(神奈川県立近代美術館) オブジェというものは、閉じた系を物体において概念化した…

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ドガ展(横浜美術館) 描く機械というものが存在するとすれば、それはドガのことだろう。ドガの制作は、絵画における審美的な批評基準を超えている。それゆえ、批評的観点から見れば、作品の出来、不出来にバラつきがある。しかし、ドガにとってそのようなこ…

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野村和弘展(秋山画廊) 暗月−a dark moon 2(トキ・アートスペース) 若宮綾子展(藍画廊) Olafur Eliasson Feeling things(ギャラリー小柳) 有原友一・戸塚伸也・繁田直美展(ART TRACE GALLERY) 組立(人形町ヴィジョンズ) オラファー・エリアソンは…

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ギャラリエ アンドウで岡崎和郎展。岡崎氏の多くの作品には、版の思想とでも呼ぶべき内実があり、そのことが、作られるオブジェクトに完結性を与えつつも、同時にメビウスの帯のような区別的認識の不可能性を持たせている。今回の展示は「黒い雨」がテーマで…

驚異の部屋へようこそ!展

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町田市立国際版画美術館で、「版画がつくる 驚異の部屋へようこそ!」展を観た。主だったものを挙げると、『時祷書(ローマ式)』「横道十二宮と人体の対応図」16世紀初頭、金属凸版、手彩色。ショイヒツァー著『神聖自然学』18世紀前半、銅板。ミルトン…

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ART TRACE GALLERYにて境澤邦泰展。以前よりも画面全体からプロセスの豊かさが垣間見えており、画面に厚みを感じた。狭い色彩の幅の中で、筆触の精度を上げてゆくような制作の仕方なので、筆触が飽和状態になって筆が置かれた作品や、画面が分厚いグレーで覆…

記憶に残っている展覧会

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■川村記念美術館 モーリス・ルイス展自らが厳格な立法者となり、整理された技法、材料を元にして、順序に従い制作されている。 ルイス作品の完全無欠な性質はここに由来する。 オーダーと作品の構想が結びついており、制作が逡巡なく進められるので、完成さ…