鷹見明彦氏のこと

ある美術評論家のアーカイブをめぐって――文化財情報資料部研究会の開催(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/katudo/817111.html 2005年に京橋のPUNCTUMというギャラリーで初めての個展を開いたとき、美術評論家の鷹見明彦氏が観にい…

上田和彦展

上田和彦展 2021 UEDA Kazuhiko Exhibition 3月4日(木)-3月21日(日) OPEN 木金土日/12:00-19:00 CLOSE 月火水 個展DM https://donichigaroh.com/ 土日画廊 東京都中野区上高田3-15-2 Tel 03-5343-1842

理解出来ないもの

子供の頃から、すんなりと理解できるものを読むのが好きではなかった。 歳を取ってくると、理解できそうなものが増えてくるので困る。

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」

政治的な展覧会を組織する際は、高度なコンテクスト性や抽象性が要求される。 まずもって、展示技術のレベルにおいて、「メタな視点」がどこまで確保されていたのか、検証が必要だろう。 単に、展覧会を中止するのではなく、作品や展示の分析(実地検証)を…

フレキシブルアート展

下記の展覧会に出品します。 ご高覧の程、よろしくお願い申し上げます。フレキシブルアート展 2018年12月11日(火)〜12月22日(土) ギャラリエアンドウ 渋谷区松濤1-26-23 11時30分ー19時 日曜・月曜休廊 tel 03-5454-2015http://www.ando-tokyo.jp/

観念と抽象

本日より、「観念と抽象」展、無事に始まりました。 絵画、映像、インスタレーションを含む、充実した展示になったと思います。 ご高覧、よろしくお願い致します。また、本展に併せて展覧会と同名のテキストを書きました。 こちらは、私が本企画展のテーマを…

展覧会に出品します。 時のかたち展2018年7月23日(月)〜29日(日) 10:00〜18:00(初日のみ13:00開場)横浜赤レンガ倉庫1号館2F TEL 045-211-1515http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/spot/details.php?bbid=184

ギャラリー・フェイス トゥ フェイス10周年記念展

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下記の展覧会に出品します。 数年来続けてきたドローイングの、新たな展開となっています。 ご高覧頂ければ幸いです。ギャラリー・フェイス トゥ フェイス10周年記念展 2018.5.18 Fri〜5.27Sun13:00〜20:00最終日は19:00まで5/22火曜日休廊【会場】ギャラリ…

浜田知明

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町田市立国際版画美術館で浜田知明展を観る。反重力という諷刺劇が、版画というミクロコスモスのなかで、無限に展開される。版画家でありながら、テクニックに溺れない稀有な作家。対象の認識は限りなくリアルでありながら、支持体を前にした時の躓きが版上…

荒木経惟・KaoRi

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モデルに対しては私写真だから契約関係に無いと言って対価を渡さず、写真家自身は外部から商業的な対価を得ている。 古典的な搾取の構造を、アーティストであるという一点において免罪可能と考え、同時に男ー女、写真家ーモデルという固定された力関係を誇示…

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TABULAEで辻可愛「ちるちり」を観る。形態同士のフラジャイルなシンタックスがテーマとなっているように感じた。複数のべニヤ板が連結されたタブローは、それぞれのピースの組替え可能性が担保されつつ、絵具が支持体へと浸透し、形態の輪郭が曖昧になること…

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Facebookページを作成しました。 主に、作品の写真を掲載してゆきます。https://www.facebook.com/Ueda1975/

西村賢太「陋劣夜曲」(『群像』1月号)

希望無き生の心理、内実を異様なまでに細かなディティールをもって描き切っている。 一つ一つのアクションが時間を無数に分割し、読む者の時間意識を変容させる様は、ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』を思い出させる(若者の鬱屈した感…

UEDA Kazuhiko Exhibition

7年振りに個展を行います。 また、同時期に開催されるグループ展にも出品します。ご高覧の上、ご高評賜れば幸いです。 2017 UEDA Kazuhiko Exhibition5/11(木)〜5/28(日) OPEN 木・金・土・日 12:00-19:00 CLOSE 月・火・水土日画廊〒164-0002東京都中…

2017年5月21日より、丸亀市のARTLAND Galleryで行われる櫻井伸也展のパンフレットにテキストを提供しました。昨年ART CRITIQUE web版に寄稿したものに、加筆修正を加えた内容です。横浜での展覧会と同様に、青をテーマとしたシリーズを展示するとのこと。ht…

物語の機能には寓意性と共に、記憶の保持がある。 宗教的教義の多くも、物語化し、更にテキストと口承へと分割することで、命脈を繋いできた。

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出光美術館「時代を映す仮名のかたち-国宝手鑑『見努世友』と古筆の名品」展阿曾美術 「池田巖」展 三松幸雄×高橋悠治「道という――音楽、そして」(銀座哲学レクチャー) 「道亙亡名」(道は 亙〔つね〕に 名 亡し) 郭店楚簡『老子』道があればそれはすでに…

世界初の紙幣は中国で生まれた。当初は兌換紙幣(銀本位制)だったが、経済政策上次第に紙幣が乱発されるようになった結果、不換紙幣となり、通貨はインフレによる試練を受けた。第二次大戦後のブレトンウッズ体制下においても、金とドルとの交換を保証した…

ラウル・クタールが亡くなった。『勝手にしやがれ』、『突然炎のごとく』のカメラワークは鮮烈という他ない。『突然炎のごとく』は、学生時代にボストンの小さな映画館で初めて観た。主演の3人が歩きながら戯れ、カトリーヌが突然駆け出すシーンがあった。…

櫻井伸也展"Colors"

福岡から茅場町に移転した、HEIS CONTEMPORARYで櫻井伸也展"Colors"を観る。 http://www.heis-g.com/info.html5月に観たGALERIE PARISでの個展から、色彩、マチエール共に密度が増している(同時に抑制性も働いていた)。同様の手法を使いながらも、常に新し…

埼玉近美で竹岡雄二を観て後、世田谷美術館でマヌエル・アルバレス・ブラボを観た。竹岡も面白いところがあるが、ブラボは特に良かったのでカタログも買った。長期に渡る研究を反映し、内容も充実している。ブラボの写真は全てが比喩になっており、凄まじい…

「お気持ちの表明」について

天皇にまつわる様々な伝統を継承しつつも、人間宣言を経た後の象徴天皇であるからには、土葬などの前近代的な風習を辞め、重い殯の儀なども可能な限り簡素化し、生前退位も認めて欲しいと。天皇は憲法と皇室典範によって縛られ、国政に関する権能を一切持た…

先日まで開催していた時のかたち展にて、同じ出品者である80歳の大先輩と知り合い、母校の中央大学出身の画家が意外に多いということを教わった。美術研究会というものがあって、小茂田守介など、当時活躍していた画家が幾人も出ているとのこと。小茂田と美…

時のかたち展

2016年7月20日(水)〜26日(火)10時〜18時(初日は12時から)横浜赤レンガ倉庫 1号館2Ftel 045-211-1515初日17時よりオープニングパーティーhttp://www.yokohama-akarenga.jp/hall_space/index

色彩、形態、象徴 櫻井伸也展「AZZURRI」

https://note.mu/art_critique/n/na9169b76acf4

BATTLEFIELD『マハーバーラタ』より-戦い終わった戦場で-

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新国立劇場で、ピーター・ブルック演出のBATTLEFIELD『マハーバーラタ』より-戦い終わった戦場で-を観た。 戦争、殺戮、贖罪、生命の円環。 基底音たる太鼓の響き(時間の表象であると共に目前に広がるガンガの流れが彷彿として浮かび上がる)と役者の身体・…

[art]ミホミュージアム訪問―コレクション展から見えるもの

バーネット・ニューマン展について、永瀬恭一さん、三松幸雄さんと共に収録した音声の続編です。1. コレクションと建築2. 知性の形についてhttp://d.hatena.ne.jp/eyck/20150908

ミホミュージアム訪問―バーネット・ニューマン 特異点としての《十字架の道行き》

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画家の永瀬恭一さんと、芸術学の三松幸雄さんと共に、MIHO MUSEUMで行われた「バーネット・ニューマン 十字架の道行」展についての対話を収録しました。 詳細については、下記ブログの記事をご参照ください。http://d.hatena.ne.jp/eyck/20150821