2016-01-01から1年間の記事一覧

物語の機能には寓意性と共に、記憶の保持がある。 宗教的教義の多くも、物語化し、更にテキストと口承へと分割することで、命脈を繋いできた。

art

出光美術館「時代を映す仮名のかたち-国宝手鑑『見努世友』と古筆の名品」展阿曾美術 「池田巖」展 三松幸雄×高橋悠治「道という――音楽、そして」(銀座哲学レクチャー) 「道亙亡名」(道は 亙〔つね〕に 名 亡し) 郭店楚簡『老子』道があればそれはすでに…

世界初の紙幣は中国で生まれた。当初は兌換紙幣(銀本位制)だったが、経済政策上次第に紙幣が乱発されるようになった結果、不換紙幣となり、通貨はインフレによる試練を受けた。第二次大戦後のブレトンウッズ体制下においても、金とドルとの交換を保証した…

ラウル・クタールが亡くなった。『勝手にしやがれ』、『突然炎のごとく』のカメラワークは鮮烈という他ない。『突然炎のごとく』は、学生時代にボストンの小さな映画館で初めて観た。主演の3人が歩きながら戯れ、カトリーヌが突然駆け出すシーンがあった。…

櫻井伸也展"Colors"

福岡から茅場町に移転した、HEIS CONTEMPORARYで櫻井伸也展"Colors"を観る。 http://www.heis-g.com/info.html5月に観たGALERIE PARISでの個展から、色彩、マチエール共に密度が増している(同時に抑制性も働いていた)。同様の手法を使いながらも、常に新し…

埼玉近美で竹岡雄二を観て後、世田谷美術館でマヌエル・アルバレス・ブラボを観た。竹岡も面白いところがあるが、ブラボは特に良かったのでカタログも買った。長期に渡る研究を反映し、内容も充実している。ブラボの写真は全てが比喩になっており、凄まじい…

「お気持ちの表明」について

天皇にまつわる様々な伝統を継承しつつも、人間宣言を経た後の象徴天皇であるからには、土葬などの前近代的な風習を辞め、重い殯の儀なども可能な限り簡素化し、生前退位も認めて欲しいと。天皇は憲法と皇室典範によって縛られ、国政に関する権能を一切持た…

先日まで開催していた時のかたち展にて、同じ出品者である80歳の大先輩と知り合い、母校の中央大学出身の画家が意外に多いということを教わった。美術研究会というものがあって、小茂田守介など、当時活躍していた画家が幾人も出ているとのこと。小茂田と美…

時のかたち展

2016年7月20日(水)〜26日(火)10時〜18時(初日は12時から)横浜赤レンガ倉庫 1号館2Ftel 045-211-1515初日17時よりオープニングパーティーhttp://www.yokohama-akarenga.jp/hall_space/index

色彩、形態、象徴 櫻井伸也展「AZZURRI」

https://note.mu/art_critique/n/na9169b76acf4