2013-01-01から1年間の記事一覧

源 氏 山 無 患 子 の 実 の 無 か り け り

ターナー展 東京都美術館

art

ターナーは、幼い頃より描写力に優れていた。その正確なデッサン力は、初期の教会内部を描いた鉛筆画に現れており、その運筆は、対象を描くための必要にして十分な運動量をしか持たない。そこには、まるで機械が描いたかのように、全く無駄な線が見られない…

い ず こ よ り 山 粧 ひ た り 月 の 暮

秋 暑 し 線 香 の 香 昼 下 が り

The Armory Show at 100

art

1913年から丁度100年後の今年、アーモリーショーを回顧する展覧会がニューヨークで開かれている模様。この展覧会は、開催当時アメリカの人々に衝撃を与え、ここからアメリカのモダンアートが本格的に始まったと言っても過言ではない。アメリカのように歴史の…

鶴見俊輔 永遠の感覚

虹を見たとき、心が跳ね上がる永遠は価値観が発生したときに生じるそれは、霊魂不滅の生きられた感覚Exactness is a fake.公理の体系は作られたものだ

アントニオ・タブッキ「わが友人、忠彦」

http://sowwwt.suac.ac.jp/~hidedoi/001_004_tabucchi.pdf 文章のなかで、自分は小津ではないと語っているが、飾らない素朴なタイトルは、深い友情を表すのに十二分の効果をあげている。

小鍛冶白頭

NHK古典芸能への招待、宝生流の能楽「小鍛冶」(白頭)は圧巻だった。帝の勅使による命で劔を打つことになった小鍛冶だが、自らの技量に沿うような相槌がいない。稲荷明神で祈りを捧げ、相槌を所望すると、どこからともなく童子が現れる。童子は小鍛冶を励ま…

二つのシンポジウムの文字起こしを一部担当している。これがなかなか面白い作業で、論点は下に貼り付けたお二人の発言に集約されているかと思うが、個人的には語り手の語り方の癖を明晰に意識することができたのが収穫だった。これは、録音を聞くだけではダ…

偶然の鏡

下記の展覧会に出品します。 『偶然の鏡』森久子 片平菜摘子 上田和彦 平佳史2013年9月26日(木)〜10月1日(火)11:00〜18:00 ギャラリー・アニータ 神奈川県座間市入谷4-1869-5 (小田急線座間駅東口よりバス通りを立野台方面に徒歩2…

今、ここにある美術批評(誌)

永瀬恭一さんと進めている「組立-転回」においてシンポジウムを開催します。 今、ここにある美術批評(誌) 星野 太(東京大学UTCP) 川人寧幸(ツバメ出版流通株式会社) 櫻井 拓(ART CRITIQUE編集) 松浦寿夫(ART TRACE PRESS責任編集) 永瀬恭一(組立-…

【組立-転回】対話を更新

art

「組立」で行っている、永瀬恭一さんとの対話が更新されました。 「ルネサンスの問題・レオナルドとラファエロ」(前編・後編)http://kumitate.org/dialog/dialog17.html 同時に過去に発表した二つの論考「アートと資本主義」(2006-2007)と「芸術の価値形…

ラッセンとは何だったのか?

フィルムアート社刊、『ラッセンとは何だったのか? ─消費とアートを越えた「先」』にエッセイを寄稿しました。 上田和彦「ラッセンノート(再び制作し、書くために)」 版元紹介ページ http://www.filmart.co.jp/cat138/post_186.php

頂いたご感想 2

art

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

頂いたご感想

art

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

ギャラリー・フェイス トゥ フェイス5周年記念展The 5th Aniversary Group Exhibition

2013.6.8(土)ー 6.23(日) 12:00〜19:00 月曜日休廊 http://ftf2000.com/gallery/Gallery_Face_to_Face_gyarari_feisu_to~u_feisu/Gallery_Face_to_Face.html ◇参加作家(五十音順)井澤 由花子(水彩) 上田 和彦(油彩) 内田 有(ミクストメディア)…

組立-対話

art

木村荘八についての対話が公開されています。 「大正モダンの問題・木村荘八展について」 http://kumitate.org/永瀬恭一さんが、コンテクストをブログにまとめていらっしゃいますのでご参照ください。http://d.hatena.ne.jp/eyck/20130605

組立-対話「再戦・ベーコン展について(古谷利裕さんを迎えて)」

art

古谷利裕さんを迎えて、フランシス・ベーコンについて再度対話を行いました。http://kumitate.org/dialog/dialog13.html 三人で話すことになった経緯については、永瀬恭一さんのブログに詳細が記録されていますのでご参照ください。http://d.hatena.ne.jp/ey…

批評の凋落を嘆く愚か者たち。批評の命脈は、もうとっくに尽きているというのに。批評とは、正しく距離を取ることである。批評が本来住まっている世界とは、遠近法的眺望と全体的眺望が大事である世界、ひとつの立場を取ることがまだ可能であった世界なのだ…

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

組立-対話のフランシスベーコンの回が公開されました。http://kumitate.org/dialog/dialog9.html window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.…

『ART CRITIQUE n.03 』収集の対談を、Book Newsでご紹介頂きました。http://www.n11books.com/archives/26298678.html

「日本の同質性」をひたすら疑う議論には飽きている。むしろ、同質性を否定しつつも不可避的に浮かび上がってくる日本というものの観念に集約されている政治性について議論をした方が生産的だ。岡倉覚三の「アジアは一つ」の背後には当然まだら状の政治性が…

組立-対話のエル・グレコの回についてご感想を頂いた。超越性とmodernityとの関係やphysicsとmetaphysicsとの関係が具体的に描出されたという意味で、今回の回顧展は非常にアクチュアリティーを持ったと思う。相手あっての対話なので、どう転ぶかは予測がつ…

山口昌男が亡くなった。最近、『二十世紀の知的冒険』というタイトルの対談集を読んだばかりだった。ヤコブソンやレヴィ=ストロースなどの超一流の学者やシルヴァーマンのような先鋭な音楽家と対談をさせたら右に出る者はいないと思える程、素晴らしいもの…

永瀬恭一さんが、組立のグレコを巡る対談について後書きを書いている。 http://d.hatena.ne.jp/eyck/20130301 ほかならぬ、外から来たグレコが生産-消費というサイクルを作ったという視点は面白い。商業の基本は距離の差を価格の差に転嫁して利益を上げるこ…

組立-対話

第三回、エル・グレコ編が公開されました。http://kumitate.org/dialog/dialog6.html

『ART CRITIQUE n.03』所収の対談「絵画を動かす」について、まとまった感想を頂きました。 明晰な理解に感謝します。 Watanabe kazutakaさん window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; i…

対談

『ART CRITIQUE n.03』に矢野静明さんとの対談、「絵画を動かす--ベーコン-ステラの肯定性」が掲載されました。http://art-critique.info/post/40084845336/art-critique-n-03販売は、全国の書店、ミュージアムショップ他、直販も取り扱っています。 http://…