政治

危険な内向き経済

米下院が景気対策の一環として、米国製鉄鋼の購入を義務付ける「バイ・アメリカ」鉄鋼条項を承認した。 景気悪化を理由にアメリカ経済が内向きになることは非常に危険である。 1929年に端を発した恐慌時においても、まず金本位制が放棄され自由貿易が成立し…

アントニオ・ネグリ来日中止

来日予定であったアントニオ・ネグリ氏が渡航間際になって、日本の外務省から不要のはずであったビザ申請と、ネグリ氏が政治犯であったことを証明する書類の提出を求められたが、膨大なイタリア語書類の入手が難しく来日を断念したようだ。 小泉政権下の民営…

身体の固有性

粉川哲夫の『ニューメディアの逆説』を読みなおしていたら、分子生物学者の柴谷篤弘著、『バイオテクノロジー批判』から興味深い一文が引かれていた。 「機械は設計図の指示するとおりの大きさにつくられ、たとえただ一個しかつくられなくても、それには対応…

小選挙区制というレミング

11日は午後から投票に出かけた。会場はいつになく長蛇の列が出来ていた。嫌な予感はしたが、蓋を開けてみれば殆どは自民党に投票しに来た人々であったようだ。小泉の郵政一本槍のメディア戦略の前では、自民・民主どちらが政権を取ったとしても憲法改正へと…

イスラエル、ガザ撤退開始

イスラエルの同地からの撤退は、67年の第3次中東戦争での占領以来38年ぶり。 国際社会は、パレスチナの穏健派、アッバス議長を支持。http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt15/20050815SSXKB001315082005.html

小泉自民党の破壊的戦略

小泉が郵政民営化法案に反対票を投じた勢力に、公認外しの強行手段を講じている。小泉の強さとこれまでの政治家との違いは、自民党を絶対視しない点にある。組織を守ることで自己が破壊され、組織を破壊することで自己が保存される、というパラドックス。 民…

郵政民営化法案否決

郵政民営化法案が参院で否決された。小泉・竹中コンビの進める郵貯の外資への売り渡しを、反対派が自身の政治生命を賭けて死守した形となった。アメリカには国家戦略というものがあり、日本にはそれがない。アメリカは国家戦略を理念のレベルで押し進め、日…

ルーレット上で回される「国民の権利」

法務省は、不起訴になった刑事事件の供述調書を開示する方針を固め、全国の検察庁に通知した。犯罪被害者の要求に配慮して、開示を決定した模様だが、これにより、今後個人のプライバシーは重大なダメージを与えられることになるだろう。 これまで国民は、裁…