2009-01-01から1年間の記事一覧

明日、最終日は18時までとなります。 よろしくお願い致します。

見えるようにしたもの

ドストエフスキーにとって大事なのは心理学だった。つまり彼は人間の内なる犯罪者を露にしてみせた。ベンヤミン 「ブレヒトの『三文小説』」 浅井健二郎訳 ドストエフスキーが露にした人間の心理は、彼の小説手法と密接な関わりを持っている。複数の登場人物…

下記の催しに出品します。 アサヒアートフェスティバル2009 アートと歴史の出会うまち 「テラマチ」 あります http://okanosato.exblog.jp/ 会期:2009年7月18日(土曜日)〜9月23日(祝日・水曜日) ※歴史を刻むプロジェクト(展覧会関連プログラ…

ダリオ・ガンボーニ 内海聖史

東京大学駒場キャンパスにて、ダリオ・ガンボーニ氏の講演、「疑念と寓意-ルドンとゴーギャンに関する新視点-」を聴いた。「潜在的イメージ」という観点から、ルドンの絵画の中に埋め込まれている、別のイメージに焦点をあてる。ガンボーニ氏は、ルドンが描…

展示作品を二点入れ替えました。

川沿いに咲く、真青な紫陽花

展示替え

前半一ヶ月の展示を終え、全ての作品を入れ替えました。 後半の会期は、6月17日(水)から7月19日(日)までとなります。 ご高覧ください。 http://athings.exblog.jp/11764254/

晴天の中、本日より無事に展示が始まりました。A-thingsのブログにて、一部展示風景が掲載されています。 http://athings.exblog.jp/11574469/ ご高覧頂ければ幸いです。 同じ吉祥寺のGallery Face to Faceにて、昨年の4月に88歳でお亡くなりになった彫刻家…

展覧会DM

母親が落とした小銭を、子供らが嬉しそうに拾い集めている。

府中周辺

府中市美術館で「山水に遊ぶ−江戸絵画の風景250年」展。佐竹曙山「湖山風景図」、葛飾北斎「不二図」 、題名を失念したが谷文晁の広大な山脈を借景とした、庭を描写した山水など、小品に優れたものが多かった。絵は全身を使って観るものだが、ここでは眼が身…

派出所で、新聞をとっている。

追記

数名の方々が、展覧会・イベントについて触れてくださっています。ありがとうございます。「組立」専用ブログにリンクします。 http://d.hatena.ne.jp/nagase001/20090410■追記2 アセテート編集者日記様 http://www.acetate-ed.net/blog/index.php?blogid=1&…

「組立」上田和彦×永瀬恭一展は、終了致しました。ご来場頂き、誠にありがとうございました。

展覧会の予定

2009年度は二つの展覧会に出品します。 ●新宿のphotographers’ galleryにて永瀬恭一さんとの二人展があります。 「組立」上田和彦×永瀬恭一展 * 会期:2009年3月26日(木)〜4月8日(水)会期中無休 * 会場:photographers’ gallery * http://www.pg-web.net…

芸術の価値形態

昨日から「組立」上田和彦×永瀬恭一展が始まっています。会場でフリーペーパーを発行しておりますが、そこに『芸術の価値形態』というテキストを書いています。「アートと資本主義」の続編的な性格を持ったものですが、前回よりも美術作品が持つ内在的な論理…

対話企画・受付開始

photographers’ galleryのwebサイトにて、「組立」対話企画・上田和彦×林 道郎〈筆触・イメージ・身体〉の予約受付が始まりました。定員は30名です。 ●https://g202.secure.ne.jp/~g202131/kumitate.html ●http://www.pg-web.net/

「組立」対話企画・上田和彦×林 道郎

「組立」専用blogより転載http://d.hatena.ne.jp/nagase001/20090301 今期「組立」では、美術批評家で美術史がご専門の林 道郎さん(上智大学教授)をお迎えして、上田和彦との公開対話を行います。 ●上田和彦×林 道郎〈筆触・イメージ・身体〉 * 2009年4月4…

記憶に残っている展覧会

art

■川村記念美術館 モーリス・ルイス展自らが厳格な立法者となり、整理された技法、材料を元にして、順序に従い制作されている。 ルイス作品の完全無欠な性質はここに由来する。 オーダーと作品の構想が結びついており、制作が逡巡なく進められるので、完成さ…

危険な内向き経済

米下院が景気対策の一環として、米国製鉄鋼の購入を義務付ける「バイ・アメリカ」鉄鋼条項を承認した。 景気悪化を理由にアメリカ経済が内向きになることは非常に危険である。 1929年に端を発した恐慌時においても、まず金本位制が放棄され自由貿易が成立し…

岸浩コレクション展

ギャラリー・アニータで岸浩コレクション展を観た。ジョルジュ・ルオーやマーク・トビーの版画、古茂田守介の油彩(静物画)など。古茂田守介のことは洲之内徹の本を読んで知っていたが、これまで実物を観る機会が無かった。ギャラリーの方のお話によると、…

生命という策略

近代美術館へ「生命という策略」というシンポジウムを聴きに行った。単線的に起点から終点へと歴史をたどるA系列(歴史という大きな物語を語る主体が要請される)ではなく、歴史として整列した事物の内の一項を一見自由に選べるかにみえて実は選択するたびに…

ガイサンシーとその姉妹たち

東京しごとセンターで、班忠義監督の『ガイサンシーとその姉妹たち』を観た。班監督は、戦争中に日本軍から性的暴力を振るわれた中国人女性たちへの丹念なインタビューを重ね、日本では滅多に語られることのない性暴力の実態をあらわにしてゆく。映画の中に…

天なる満月は壺中の口未だ外を知らず

無一物中無尽蔵

旧年中はお世話になり、ありがとうございました。 新年もよろしくお願い致します。