2007-01-01から1年間の記事一覧

世界一周記念日。日米航空協定により、1967年まで長らく日本が世界一周航路を持てない期間が続いていた。戦後、航空権益に強くこだわったアメリカだが、半世紀後に大規模な航空機テロを受ける日が来ることまでは予想していなかっただろう。その時点から、軍…

アルフレッド・ウォリス展

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東京都庭園美術館で開かれている、アルフレッド・ウォリス展を観にいった。アルフレッド・ウォリス(1855-1942年)は、若い頃漁夫として船に乗り、30代前半から50代までイギリスの西南端に位置するコーンウォール地方のセント・アイヴスで船具商を商い、20歳…

昨年末にすどう美術館で行なった、「TITEN」の展示風景です。

ブライス・マーデン 「ムーン1(1977)」

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東京都現代美術館の常設展示室に、ブライス・マーデンの作品が展示してあるという話を聞いたので観に行った。それは「ムーン1」というタイトルが付けられた作品で、サイズは213.4×304.7cmと、かなり大きい。しかし、その大きさは、多くの凡庸な作品に見ら…

地方都市

先日宇都宮に行って感じたのは、地方都市が持つネットワークの過密性だった。東京のような大都市とは異なり、地方都市では競合する専門店の絶対数が少ないために、一つの店舗が持つ「情報量」としての比重が相対的に高くなる。一つの店舗の存在は、都市の布…

身体の固有性

粉川哲夫の『ニューメディアの逆説』を読みなおしていたら、分子生物学者の柴谷篤弘著、『バイオテクノロジー批判』から興味深い一文が引かれていた。 「機械は設計図の指示するとおりの大きさにつくられ、たとえただ一個しかつくられなくても、それには対応…

画廊巡り

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南天子画廊でコレクション展。山田正亮のボーダーをモチーフにした絵が掛かっていた。少し厚みを帯びた、渋めで様々な色彩を持つ絵具が、筆によって真横に引かれている。キャンバスは絵具で隙間無く充填されているため空間に遊びは無く、視線は上下に動くこ…

TITEN巡回展

昨年12月に行なったグループ展、[TITEN]の巡回展が宇都宮であります。会期 2007年1月26日(金)〜2月6日(火)場所 白木屋三階 ギャラリーねずみ穴栃木県宇都宮市伝馬町1-4 TEL 028-633-3258地図

『ダーウィンの悪夢』フーベルト・ザウパー監督

淡水では、世界第二の大きさを誇るアフリカ、タンザニアのヴィクトリア湖は、かつて「ダーウィンの箱庭」と呼ばれる程、多様な生物が共存する楽園であった。しかし、そこに外来種である肉食の巨大魚、ナイルパーチが放流され、湖の豊かな生態系は崩壊してし…

ART @ AGNES 2007

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午前中に映画を観てから午後初日の会場へ。会期が二日しかないこともあり、観客が集中している。狭いホテルの客室内に行列を作るという、悪趣味な格好となる。展示即売会という性格もあってか、展示は雑然としており、現代美術の闇市にいるような感覚だ。客…

「伊東豊雄 建築 新しいリアル」東京オペラシティアートギャラリー 

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コンピューターや建築技術の発達に伴い、複雑な構造計算や複雑な曲面を形作る施工が可能となったことで、これまでにない斬新な意匠の建築が実現されるようになってきた。伊東豊雄は、このような建築のあり方を「モダニズムを超えて自然へ向かう」という言葉…