組立-対話「再戦・ベーコン展について(古谷利裕さんを迎えて)」

 古谷利裕さんを迎えて、フランシス・ベーコンについて再度対話を行いました。

http://kumitate.org/dialog/dialog13.html


 三人で話すことになった経緯については、永瀬恭一さんのブログに詳細が記録されていますのでご参照ください。

http://d.hatena.ne.jp/eyck/20130513


 前半、古谷さんと永瀬さんのお二人が、主にベーコンの絵画を形式性に力点を置いて分析されているのに対して、私はベーコンがこだわったモチーフと内容の重要性について話をしています。

 後半は、ベーコンを通してジャコメッティホックニーとの関係性・差異について語られ、同時に人類史(学)的な論点が提出されました。個人的には、脳内発火に基づく点描やストロークの自律的展開が、しかし同時に具象的表象を伴わなければならなかった点に発見がありました。それは、私自身の現在の制作が内容(主体)と形式(客体)のキアスムに依拠して展開されていることにも関わっており、引き続き考えてみたいと思わせました。