出光美術館「時代を映す仮名のかたち-国宝手鑑『見努世友』と古筆の名品」展

阿曾美術 「池田巖」展


三松幸雄×高橋悠治「道という――音楽、そして」(銀座哲学レクチャー)


「道亙亡名」(道は 亙〔つね〕に 名 亡し) 郭店楚簡『老子

道があればそれはすでに動いている。『偶然性唯物論』における西部劇モデル。
連続する時間のなかでの身体性。
対して、循環する時間は変化し、いずれは崩壊し、そして再び始まる。
そのための方法。


高橋氏のお話は、理論だけを聞いていると、極めて抽象的に感じられるのだが、その背後には(例えばある民族の)具体的な音楽の形が存在し、そこから帰納された上で精密に法則が導き出されていることに驚嘆する。

その手つきは科学的であり、同時に知恵に溢れている。

多くの発見に満ち、触発される時間だった。