狩野永徳

展覧会最終日に、日本国宝展を観に出掛けた。
見ごたえのあるものが多かったが、特に永徳の「琴棋書画図」(聚光院)に圧倒された。
永徳は、中国絵画における「気」の思想を自家薬籠中のものとしつつ、独自の領域にまで高めた、日本絵画史上唯一の存在かもしれない。