今年の四月に参加した展覧会、「零のゼロ」*1のカタログが発行されました。その中に、「主体が孕む2種の機制」というタイトルで、短い文章を寄稿しています。国民国家をひとつの象徴として語ることのできるような主体性ではなく、また主体性を完全に放棄し、システムのオートマチックな運用に陥るのでもなく、いかにして制作における可能的な領域を明示的に把握することができるのかということについて、ユクスキュルの『生物から見た世界』での議論を参照しつつ論じています。