神保町

神保町へ行って、程よい行列の並ぶいもやで天丼を食べる。腹持ちが非常に良くて驚いた。新丸子のとんかつ屋を思い出すが、腹が破裂しそうで困るような感じではない。所用を済ませた後、別段欲しい本もなかったが、古本街へ。巖松堂で、三野與吉著『地學辭典』(アテネ文庫)、青山二郎『鎌倉文士骨董奇譚』などを買う。帰りの車中、パラパラと読んだが、強面の小林秀雄が、青山の前では、子供みたいに見えるのが面白い。田村書店は、いつも店頭で小僧がきびきびと働いていて、昔風情が漂っている。駅につくと、ホームに中川一政の「顔」に関する展覧会のポスターが貼ってあって、子供二人が電車から飛び降りて、中川の描いた油絵の「顔」をまじまじと覗き込んでいた。