価値について

金価格の上昇につられて、銅先物の価格も上昇を続けている。

http://www.futuresource.com/charts/charts.jsp?s=RHG1%21&o=&a=D&z=800x550&d=medium&b=CANDLE&st=

これは、我々の財布の中にある、10円玉の価値も上昇し続けていることを意味する。

しかし、10円玉を単に持ち続けているだけなら、我々が10円玉の価値の上昇の恩恵を受けることはない。

いずれ、物価が下がり、銅価格が下落すれば元の木阿弥だ。銅価格が二倍になったからといって、10円玉ひとつで、20円分の商品を商店で求めても、誰も取り合ってはくれないだろう。

では、どうするのか。

先物を上場している取引所で、銅を売り建てれば良い。価格が下がった所で、売り建てを買い戻せば、それが利益となる。

これが、取引所設立の三大目的のひとつである、つなぎの場の提供の行使である。

眼に見えない価値の変動と富の移動は、常に水面下で続けられており、商品価値の変動は芸術や文化をも背後から規定している。