2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

情報とは交換可能性を指す。まったく異質なモノ同士の間に共通の回路が発見された際に、情報が発信される。情報にタイミングなどという指標は存在しない。事件が決定的な瞬間と意識された時点で、それはすでに情報ではない。商品と貨幣の交換とは情報である。

左翼陣営の理論には持続可能性という視点が欠けている。多くは荒唐無稽な空想に耽るものや、恐慌待望論に陥りがちとなる。恐慌も経済の長期波動の前では無力な姿を晒す。一瞬で出来ることには限界があり、理念と思われていたものは美的な記憶に回収される。